NEUBAUERはHelmut Neubauerというルシアーの個人ブランドで、下にも書いたけど、あのWenzel Rossmeislと彼のお祖父さんが交流があったという話や、
70年代にはもう製造をやめてしまった、という話くらいしか情報がない。以下、Elektro-Gitarrenからの情報によれば、
おじいさん、お父さんから楽器製造のスキルを習った、というので、職人一家だったのだろう。戦後、ニュールンベルグにて工房を再開。クラシックギターや、
シュランメルギター(別ページで紹介している、ドイツ圏特有のダブルネック・ハープギター)、その他バロック式リュートや、バロック式ギター等も製造していたらしい。
で、こちらは勿論戦後にHelmut Neubauerが制作したアーチトップ・ギター。NEUBAUERのギターはサイドが(塗装の塗り分けによる)マルチ・
ストライプのカラーリングを施したギターが多くある。こちらもそんな1本で、赤黒の塗り分けがされている。ナチュラルのギターにも関わらず(笑)。
ヘッドとインレイにあしらった赤黒のポイントがボディのサイドとマッチしてるので、最初からこういう意図だったのでしょうね。
ご覧のようにこのギターはシンライン(とはいっても7cm弱ほどあるので、カジノみたいな薄いカンジではない)で、更に特徴的なのが、
やっぱりこのサウンドホール。鎌型、の一種なんだろうけど、ステキなブチ切れっぷりを表現してます(笑)。こういうの大好き。
驚くべきは、このギターのサウンドで、シンライン故に低音の重厚さは勿論望むべくもないのですが、すげえ大音量です。下の赤黒サンバーストのアーチトップも、
すごい迫力のあるサウンドだったのですが、こちらも負けず劣らずの迫力があります。ちょっとサイズからは想像できないくらいです。
ネック(極太/ロッドなし)の影響もあるんでしょうが、この安っぽいブリッジ(入手時にはなかったので、当方の安物のストックをつけた)でもドカンと響くギターです。
もうちょっと丁寧に時間をかけて調整しようと考えてます。
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