Jazzgitarren - vintage German made archtop guitars

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 御大層なイントロダクションなんて、あるわけではないのです。しかし、折角ですからおつき合い願えればと思います。 今日のフルアコ・マーケットは、アメリカ産の高級品、日本産のリーズナブル品、中国/韓国産のチープ品(笑)等で殆ど埋め尽くされますが、 そうではない部類のギターを楽しんでみることをお勧めしたいのです。「他人とは違ったモノ」の魅力、というものは万国共通老若男女の憧れのひとつでもあるわけで。



 40〜70年代のドイツには、ハンドクラフトを基本としたギター工房や、ドイツ国内だけでのマーケティングのために広く親しまれなかった楽器メーカーがあり、 更に言えば共産圏体制だった時代の旧東ドイツ(歴史上は1949年から約40年間ということになります)で製造されたギターは、残念ながら日本では殆ど実物はおろか情報さえありません。
 なぜか、ドイツのギターは所謂王道のデザインとはひと味も2味もちがうデザインのものが多いのです。しかし、所謂ビザール・ギターのような、奇を衒ったものではなくて、 ドイツにおいてそのスタイルは発展を遂げています。古くから言われる「職人気質」が色濃く残るドイツですから、当然かもしれませんが。

 実はドイツと同様に一国の中で独自のギターの発展をもつイタリアという国もあります。そちらは既に世界的に知られてますし、 ここでの趣旨から外れるので、イタリアン・ギターを紹介する世界的に有名なサイトFETISH GUITARSなんかを参照すると楽しいでしょう。 一例ですがイタリアの変なギターにはこんなのがあります。イタリアでは箱モノよりもソリッド・ギターが特質的に発展したと勝手ながら推測できます。



 さて、戦後のドイツは既知の通り2分されたわけですが、楽器、ましてやポップ・ミュージックに深く関わるギターという楽器に於いては、資本主義体制下の西ドイツにおいて発展するのは当然です。 その西ドイツでは17世紀から続くような老舗のメーカーがあります。HOFNERは19世紀に創設された会社ですが、世界で一番有名なドイツの楽器メーカーでしょう。しかし、例えば今の日本で楽器屋の商品が全てヤマハのもので埋め尽くされることがないように、 50年前のドイツでも多くのメーカーが存在したのです。一般的なマーケットを視野に入れた規模としてはHOPF、HOYER、KLIRA、FRAMUS等のメーカーがあげられます。 FRAMUSやHOPFなんかもビートルマニアの方には有名かもしれません。ドイツに限らず世界的に配給していたので、メジャーですね。 HOYER、KLIRAなどはドイツのみの配給だったようなので日本ではほぼ無名ですが、数多くの楽器が残されていることから、当時のメジャーメーカーだと思われます。

 そしてそうした大手メーカー以外に、小規模の経営ながらハンドクラフトで高いスペックのギターを供給していたLANG、ROGER、GLASSLというブランドもあります。 僕がジャーマン・ギターに惹かれたのは、この3つのメーカーのせいです(笑)。手作業によるち密な職人技をふんだんに発揮したこれらのギターは、 他の大手のメーカーはおろかベルリンの壁を超えて東ドイツの楽器メーカーにまでコピーされまくった程、高い評価を得ています。現在中古価格も上昇しているようです。



 また、その旧東ドイツでは、壁の崩壊まで西側から楽器の輸入は禁止されていたので、独自にデザインし、独自ルートで製造しなければならなかったのです。とはいえ、ポップ・マーケットに疎い(笑) 東ドイツでは、やはり「近くて遠い国」西ドイツの楽器を模倣して、ギターを製造してました。MUSIMAは有名ですが他にもMIGMA、GIBTONE、OTWIN、PURITYといったメーカーがありますが、なんせ共産主義の 国ですから、どこまでが「ブランド/メーカー」として分別されていたかは疑問です。体制崩壊後、東独の住民は外貨を求めてそうした嗜好品は世界中に売り払ったようで、今では普通に中古マーケットでみかけることができますが いかんせんタマ数は少ないです。それよりなにより、圧倒的に質は西独モノに比べて落ちます(笑)。ただ、西側よりもキッチュな魅力には溢れてますので、面白いんですけど(笑)。



 ではドイツ産の(他とは違う)特徴を挙げていきましょう。これは「必ず」ある仕様ではなくて、「こういうものが結構多い」という意味です。

キャッツアイホール または変型Fホール ギブソンなんかはその殆どがノーマルFホールですが、ドイツ産は4割くらいはキャッツアイか変型ホールのように見受けられます。

ジャーマン・カーブ ええ、これが僕をダメにした原因なんです(笑)。ボディ・エッジ付近に溝のように彫り込まれた、ドイツ特有のアーチトップのカーブ。ROGERのギターなんかが有名ですね。美しいですねえ。

マルチ・バインディング 通常ボディのバインディングはトップとサイドのエッジ、それとバックとサイドのエッジの2ケ所ですが、ドイツ産には3〜7ものバインディングを施したものがあります。 また、それを模したのでしょうか、バインディングでなく、塗装によってサイドに何本ものラインをあしらったデザインも良く見受けられます。更に右の上の写真を御覧いただきたいのですが、サイドだけでは飽き足らず(笑)バックにまで こんなトンデモない処理をしたギターもあります。これは僕の所持品ではないのですが、多分Huttlのギターだと思われます。

非対称ヘッド・デザイン 特別なことではないようですが、実はアーチトップでは何故か左右対称なのが多いですよね。でもドイツ産は殆どが非対称です。

ピックアップ・プレート まあエレキ化への過渡期なんでしょうけど、こんなんを考えるのはドイツ人くらいなんでしょうなあ。別項参照。

赤黒のサンバースト・カラー 理由は何故かは不明ですが、赤→黒へのサンバーストが、やけに多いです。そういえば日本でも60年代にはこのカラーリングのギターがよくありましたよね。今は全く見かけませんが。
 ボディの形状や色なんかは、各ギター紹介の写真を参照して下さい。



 さて、そのピックアップ・プレートなんですが、右の写真を参照してください。モデルには僕のROGER(改)になってもらいました。
 上から「FRAMUS - 1PU」「Schaller - 2PU」「Schaller - 3PU」ですが、御覧のようにピックギター、アコースティック・ギターにこれをつければあらカンタン、というPICK UPプレートは、 ドイツで発明されました。ヴィンテージ・フルアコの世界ではディアルモンドの棒切れのついた(笑)PUが同様の趣旨で有名ですが、ピックガードごとコサえてしまったのはドイツの意地でしょうか?プレートは全体がアースになっているようです。 また、ジャック口ですが、古いものはハーフインチのネジ式ジャックが多いようです。フォーン・ジャックのも後年出てきました。SCHALLER、FRAMUSともに銀の他に黒いモデルもあるようです。また、このプレートは 自社製品のみでなく、各メーカーにパーツ配給されていたようで、いろんな商品でこれらのPUを見ることができます。
 ネックの幅にあわせて、取り付け口もアジャスタブルになってます。ネジ穴以外は、ボディへの細工は必要無いです。楽です。ただし、シングルコイルしかありません。時代的にもそれはしょうがないですね。ただし、サーキットを全部この板で賄っているので、当然のように重いです。ましてや3PUモデルなんて、すごいです。肩コリます。



 勿論ギターの特徴なんて、1本1本違います。そこらへんは各々のギターの項を参照していただくとして、ドイツ独特の感性、みたいなモンを楽しんでいただければと思います。ちなみに余談ですが、 筆者はドイツ産ギターだけに固執してるわけではありません(笑)。 ギブソンもグレッチも好きだったりします。でも、ドイツ産の魅力にやられてからは、そっちのけですが(笑)。



 では、ちょっとここでドイツ産ギターを広く世界に広めた(といっても殆ど微力でしょうが)アーティストでも紹介しましょう。写真の左上は、(ジャンゴを除いて)ヨーロッパ出身のジャズ・ギタリストとしては最も有名な部類に入る アティラ・ゾラーです。彼はハンガリー出身ですが、大戦後に西独に移住し、音楽活動をしています。そのせいで、FRAMUSのギターをよく使用していたようです。左下の写真は、名盤とされる彼のリーダー作 『GYPSY CRY』の裏ジャケの写真です。ちなみに彼は後にHOFNERからシグネイチャ・モデルを、 更に同じくドイツのSHADOWからシグネイチャ・ピックアップを発売しています。



 さて、右上のお兄さんは、ドイツの有名なMPSというジャズ・レーベルのフュージョン・ギタリストの第一人者、フォルカー・クリーゲルです。写真でわかるようにFRAMUSのセミアコをよく使っていたようです。 MPSは筆者の大好きなバーデン・パウエルや、オスカー・ピーターソンなんかで有名ですね。最近はお洒落系レーベルとしても人気が出てきて、個人的に嬉しい限りです。
 で、右下の写真はスウェーデン出身のルネ・ガスタファソンというギタリストです。彼もFRAMUSですね。今どきの言葉で言えば北欧JAZZということになりますが、シャバダバなボサものではありません(笑)。 ガボール・ザボに近いような、ポップなアコースティック・ジャズのアルバムをリリースしてます。これも余談ですが、スウェーデンにはLEVINという素晴らしいギター・メイカーがありますが、 とても高くて手が出ません(笑)。
 随時、だれかジャーマン・ジャズギターを使った人が見つかればここも更新していきたいと思います。東ドイツのギター使用者いたら、だれか教えて下さい(笑)。



 さて、これはドイツのギターを語る時に、よく引き合いに出される有名な写真です。御存知エルヴィス・プレスリーですが、 この写真は1958年、彼が入隊後ドイツのバットノイハイムというところにに遠征した際にシュートされた貴重な写真で、 ドイツの音楽シーンではそのミステリアスな話題で語り種になってる、というホントかウソか不明な(笑)モノです。 ここで彼がプレイしてるギター、間違い無くドイツ製のジャズ・ギターですね。で、何がミステリーなのかというと、未だにこのギターがどこの何というギターか エルヴィスファンの間でも不明、なままという訳です。 この写真を提供してくれたKLAUS-DIETER氏(ALOSAのギターの持ち主です)による解説では、 エルヴィスがALOIS SANDNERの工房(=ALOSA)に直接訪れた際にルシアーからもらったものという話です。

 実際にはこのギターはISANAというブランドのアーチトップでして、ALOIS SANDNERの親族にあたるIGNAS SANDNERという人が作ったギターです。 親戚だったら、上記のALOSAの工房にあっても、何ら変な話ではありませんよね。

 最近、このギターがアメリカのHALL OF FAMEに展示されました。今エルヴィスの聖地、ナッシュビルにあります。SCOTTY MOOREのオフィシャルサイトなんかをやってる人や、 多数のエルヴィスマニアによって、このギターはISANAのギターということが分かっているんですが、その殿堂入りのニュースでは「TSANA」とスペルミスして報道してしまったせいで、 筆者のもとには「TSANAってメーカーのことを教えてくれ」という問い合わせが多数やってきます(笑)。実は前述のSCOTTY MOOREのサイトをやっている人物も、最初は筆者に そういうメールをおくってきたりしました(笑)。



 さてさて、こちらはヘフナー(HOFNER)使いで有名な方々に3組ほど登場して頂きました。まず上のクリーンでクールなオッサンは、 バート・ウィードンというギタリストで、60年代のヘフナーとエンドース契約をしていたギタリストでもあります。勿論手にしているのは名器、 ヘフナーのCOMMITTEE(1960年モデル)シンライン・エレクトリック・モデルです。これにはビグスビー・アームが付けられていますね。 最近彼のサイン入りのCOMMITTEEのクリア・ピックガードがオークションに出ましたが、結構な値段がついたようですね。 この機種の広告にも彼は出ていますし、最近編纂された彼のベストアルバムでもこのギターを抱えた写真を見ることができます。

 次に、左下は永遠のネオアコ少年少女のバイブルと化したニック・ヘイワードのソロ・デビュー・アルバムのジャケでして。このスリーブの中外共に、 大々的にヘフナーCLUB 60(50年代後半モデル)が写真でフィーチャーされております。まあ、レトロスペクティヴな路線を狙った懐メロ・ポップ・ アルバムなので、ある意味納得ですね。裏ジャケ、インナー、更にはレコード・レーベルにまで、このCLUB 60の写真は使用されています。

 そして、遂に登場ビートルズ。なわけですが、ポールはいつも通りにヴァイオリン・ベースを持っていますが、ここで特記したいのは、 ジョンのアコギのほうな訳です。これは。FRAMUS社の12弦フラットトップでして、このギター(You've Got A Hide Your Love Awayなんかの) クリップでもお目見えしたことで、ビートル・マニアの方にはFRAMUSを含むドイツ産ギターが親しまれているのは間違いありませんね。



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