ジャーマン・カーブにやられてしまった(笑)筆者にとって、ヒジョーに気になってたのが、このOTWINというブランドのギターでした。
東ドイツのメーカーであるらしいことは知ってたのですが、現物を見たこともありませんでした。で、先日やっと入手しました。結構ボロイので安かったんですが、
以前MUSIKKELLERでこれの下位モデルが売りに出された時は、結構な値段が付いていたのでラッキーだったのかも知れません。でも、まあ、東ドイツ産ですから、アレですが。
OTWINは東ドイツの大手メーカー、MUSIMAと関連があるブランドだ、と、ヴィンテージ・ギターに関するバイブルのような、有名な本「BLUE BOOK」に載っているのですが、
筆者の推測では、多分関係ないと(笑)思われます。MUSIMAは東ドイツ産のキャラクターにバリバリ則ってギターを作ってますが、このOTWINにはそれが微塵も感じられないからです(ネックの接合とか)。
OTMAR WINDISHというルシアー個人で賄っていたブランドらしいことは分かったのですが、正確なことは不明なので、今度そこらへんをNORBERTに聞いてみようと思います。判れば更新します。
そのBLUE BOOKによれば、50年代終わりから60年代頭までしか作ってない、ということも載ってるのですが、多分それはアタリだと思います(笑)。このギターは1956年製です。
何故それが判るかというと、ファースト・オーナー(ドイツ人のミュージシャン)がこのギターを若い時に新品で買った、ということが、写真と御子息の証言で証明されているからです(笑)。
その息子さんも今ドイツでプロフェッショナル・ミュージシャンなのですが、彼からその写真の複製と共に(笑)譲っていただきました。そのお父さんのバンドの写真には、このOTWIN以外にも
メンバーがHOFNERのCOMMITTEEやREXという東ドイツのメーカーのギターを持っている様子があり、そこから、もしかしたら東から西へギターは出荷されていたのかも知れない、と推測されます。
他所でも書きましたが、西から東への楽器輸入は禁止されてたので、ちょっと面白いですね。
で、簡単にギターの紹介を。ジャーマン・カーブは完全なROGERのコピーですね。よーく見るとFホールも(笑)。面白いのはブリッジまで丸まるコピーしていること。さらにサンバーストの塗装なんですが、
サイドがちょっと他では見られないような柄になっていることです。ROGERのサンバースト・モデルと比較していただけると面白いと思います。入手時にはビグスビー・アームがついてたんですが、
僕には不用なので国産のエボニーのテールピースに載せかえました。そのうちドイツ製のメタル・テールピースに載せかえようかとも思ってます。サイド、バックともソリッドのメイプルなんですが、
ご覧のようにバックは結構塗装が禿げてしまってます。PUはSCHALLER製の3PUプレートが載ってたんですが、重くてジャマなんで、外してあります。ゴールドのペグはオリジナルですが、
なんだか豪華そうでいて、結構精度甘いです(笑)。唯一東ドイツ産の共通項としては、生であまり鳴らない、ということでしょう(笑)。
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