Jazzgitarren - vintage German made archtop guitars

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(HOPF/GLASSL) 320L/Super - natural

 HOPFもHOFNER、HOYERと並んで有名なブランドなんですが、ドイツではHOPFといえばバイオリンが有名ですね。HOYERなんかと一緒で、 HOPFも代々受け継がれる楽器製造職人の一族、ということになるのでしょう。現在もクラシックギターやバイオリン等を作っていますし、 DIETER HOPFという有名なルシアーが、自身のHOPFブランドでギターをリリースしている以外にも、現在のHOFNERでトップラインの高級クラシック・ギターの制作を請負っています。

 そのHOPFは、17世紀には楽器の製造をスタートさせていたようですが、「一族」なので、当時から会社化されたかどうかは不明です。1906年に会社になっていたことは確認できるのですが。 戦後、ジャズ・ギター、そして60年代には結構な数のエレキギターをリリースしています。50〜60年代は、アーチトップの製造をGUSTAV GLASSLという希代のルシアーに依託し、ギターをリリースしてました。 ここに紹介するSUPERも、GUSTAV GLASSL製造によるギターです。彼のギターは大変評価が高く、「LANGかGLASSL製作モノか」というのが ドイツのアーチトップの最高峰とされているわけですね。ちなみにGLASSLは70年代に入って自分のブランドでギターをリリースしてますが、そちらは激レアで、ほぼ入手は絶望的です。 まあ、そのGLASSLブランドのギターってのは、このページに掲載したギターと全く同じモデルなんですけどね(ロゴが違うだけ)。

 で、このギター、明らかにLANGのアーチトップのコピーです。ウリ2つです。まあLANGのギターはドイツ中でコピーされまくったので、人気にあやかる、という側面も あったんではないかと推測されるんですが。メタル・ヘッドプレート菱形インレイ、ディバイデッド・サウンドホール、 サイドバインディング、いたるところにLANGの幻影(笑)がありますね。 違いは「ネックの握り」でしょうか。とにかく太く、広いネックです。まあLANGのギターがやたら細いネック(特に50年代)なので、逆にあえてこうしたとも考えられます。 それからトップ、バックのカーブも微妙にLANGモノとは異なります。まあ手作りなんで、同じにはなるわけもありませんが。

 しかし、写真でもお分かりのように、ブッチギリで高級な、いい木材を使ってますよねえ。音なんですが、LANGとは違って繊細さはあまりなく、豪快奔放な音です。 勿論総単板なので、そういう傾向の音ですが、枯れているのに艶やかなヴォリュームある音です。爆音ではありませんが、これもお気に入りのギターです。 ブリッジは多分誰かが新しく作ったモンだと思われます。お洒落なフレンチ・カッタウェイ、最高ですね。ハイポジは弾きにくいですが(笑)。  こういうのが安めの値段で入手できるのが、ドイツ産のいいところです。



おまけ ■HOPF 320L SUPER + GLASSL 320SL■ 
 photo couresy of Klaus-Dieter Friedrich

 こちらは、当HPの愛読者(笑)、ドイツのクラウス氏からいただいた写真です。彼も筆者同様、ドイツ産アーチトップに首っ丈な人物で、さすが地の利を生かしていろいろ調べてるそうです。左のは、上のギターと同じですね。HOPF 320L SUPER。筆者の所持品と同じギターです。向こうのほうが、綺麗かな(笑)。

 で、右のギターが、上のテキストでちょっと触れた、GLASSLブランドのギターなのです。下ででてくるチェッカー・バインディングのフィッシュ・シェイプ・ギターと同じですね。ここのはサンバースト塗装ですが。あとはテイルピース(ゴールド!)が70年代のものが使用されていることと、ネックのインレイがセパレート・ブロック・ポジションだということでしょうか。ちなみにクラウス氏は、このギターをGUSTAV GLASSL本人から買ったそうです(ちなみにその時、壁にかかっていた別のギターが欲しかったけど、それは売ってくれなかったとのこと)。
 ちなみに、GUSTAV GLASSLの作ったギター(HOPFブランドのものも含む)には、TOP板の内側に、彼のサインと製造年月日が手書きで印してある、いう話です。さっそく俺も・・・ と思ったんですが。所謂歯医者用のあの鏡がないと、確認できないようで(笑)。当然ですね。今度買ってきます(笑)





(HOPF/GLASSL) 320SL - Super De Lux

 さあて、HOPFブランドのゲテモノ・アーチトップです。このトンデモナイシェイプのアーチトップもGUSTAV GLASSL製造のギターです。 多分にエピフォンの18インチギターからインスパイアされたと思わしきフィシュ・シェイプ(下記参照)なのですが、 下でも書いていますが、入るケースがありません(笑)。 このギターは便宜上「320SL/Super DeLuxe」と分類していますが(ソースはNorbertの本と、店のWEB)、同じ名前で掲載した下のギターとの違いは明らかで、 こちらはトップラインの高級仕様、ということで間違い無いと思われます。

 ヘッドにはメタルプレート(GGは勿論Gustav Glasslのイニシャルですね)、HOYER/SPECIALと同じと思わしき指板インレイ、 エボニーの指板、そしてチェッカー・バインディング。他のバインディングも下の同機種より複雑な紋様になってます。 ピックガード付だというのもラッキーですが、このギターは以前メタルプレートPU(2PU仕様)が付いていたと思わしき 日焼け後がトップに見受けられます。人間の肌とは違って、ギターの場合は元に戻れないので、まあしょうがねえわなあ、と(笑)。 下のとは違い、こちらは総単板作りです。音も違います。ディープです。大きいです。

 実はこれと上の「SUPER」はMUSIKKELLERで数年前に売りに出されたギターで、筆者がHPを発見した時にはとっくに売れたあとでした。 その語指をくわえて「いいなあカッチョエエなあ」とよだれを垂らしながらWEB上の写真を見ていたのですが、最近アメリカの某ショップで何故か まとめて売りに出されて、それをまとめて入手した、というわけです。多分NORBERTもここを見たらビックラすると思います。 まさか今日本で俺が持ってるとは想像もできんでしょうなあ(笑)。筆者はDEARMONDの1100を搭載して使用する予定です。

 フィッシュ・シェイプ(このヘンテコな形の呼称)を知って頂くために、サイズを書いておこうと思います。 スペールは640mm、ボディ幅は上部で370mm、下部で447mm。ボディ厚は80mm。ナット幅42mm、ネックはDシェイプです。まあ、このトンデモナイシェイプもそうですが、 ウネりまくったディープなカービングを、今真似して作れといっても、誰もやらないでしょうねえ・・・



(HOPF/GLASSL) 320SL - Super De Lux

 えー、やっとリペアから戻ってきて参りました。HOPFブランドのフルアコを御紹介します。HOPFもHOFNER、HOYERと並んで有名なブランドなんですが、50〜60年代は、 アーチトップの製造をGUSTAV GLASSLという希代のルシアーに依託し、ギターをリリースしてました。このギター、SUPER DE LUXEもGUSTAV GLASSL製造による一本です。

 まず目に付くのがこのヘンなシェイプです。正直、このギターが入るケースがありません。困ってます(笑)。アメリカの某サイトでこのモデルを差して「魚眼レンズで撮影したのか?」というツッコミを入れられてましたが、 勿論そんなことはありません。NORBERT氏曰く「FISH-SHAPE」と呼ばれるそうですが、それは勿論、このギターが「あたかも魚眼で見たような錯覚を起こすから」に他なりません。形もそうですが、トップのアーチもグラマラス&ゴージャス。 実はHOYERからもほぼそっくりのシェイプを持ったギター「SOLIST」がありますが、そちらはサイドのバインディングなし。このHOPFをコピーしたものと思われます。

 ネックが細い(ナットで40mm)からでしょうか、トレブルが押さえ気味で、甘い音がします。乾いた音ですが、音量もあります。 実は入手した時点では、このギターはメタリックピンクに塗りつぶされてました(笑)。で、日本で大枚叩いてリフィニッシュしたんですが… 高いねえ。でも仕上がりはスゲー満足してます。 先に本でこのギターを見てしまっただけに、どうしてもピンクは筆者的に許せなかったんです(笑)。せっかくの美しいギターなんだからなあ。というわけで、生まれた時の姿に戻ってもらいました。

 ネック裏はバリ虎目の5ピースのラミネイト、トップはスプルースの単板、サイド、バックはメイプル合板。ピンクの塗装剥がすのに、ちょっとバックの虎目も剥いでしまった。まあしょうがねーと諦めて(笑)、サイドに控えめに(どこがじゃ) 入ったバインディングがこれまたセンシティヴなので、頬ずりしてます(笑)。リフィニッシュ時に、トップの割れ数カ所も直した。さて、ケースをどうしようか・・・・・切実です。



 ■ (HOPF/GLASSL) 320SL - Super De Lux ■ photo courtesy of Stephen Candib

 さて、こちらのフィッシュシェイプ・アーチトップは筆者の所持品ではなくて、当HPを見て「俺のものせろよ」といって メールをくれた方のものです。STEPHAN CANDIBさんは楽器ライターだそうでして、ヴィンテージギターの分類で、BLUE BOOKやGRUHNと並んで有名な 「ヴィンテージ・ギターズ・インフォ」(http://www.provide.net/~cfh/)にてドイツ産ギターの文章を全て書いている方です。 HOFNERなんかの記述はさすがですね。今はHOFNERは研究されまくっているので(それでも謎は沢山あるんですが)、余り珍しくもないんですが、 ネットでこのページが登場したときは大変画期的でした。

 で、ギターに話を戻します。上の筆者の「320SL/Super DeLuxe」と同じギターですね。黒いメタルプレート・ピックアップは HOPFのブランドロゴが入っていますので、おそらくオリジナルで搭載されてたものと思われます(勿論SCHALLER製なんですが)。 あとは、エボニー指板なことと、インレイがLANGのコピー(菱形)だということでしょうか。恐らく総単板作りかと思われます。 取り立てて、他にドヒャーとビックリするようなところはありません(もう、筆者は麻痺しちゃってるんでhそうなあ。笑)が、 とにかく「すごいキレイなギター」ですね。弾いて無いのかなあ??



 
おまけ ■HOPF 320■ 
 from Norbert Schnepel Collection

 Norbertのコレクションの中にこれがあったんで、追加しときます。上記フルアコ「320SL」が後期(恐らく60年代に入ってから)になると、 ご覧のようにフィッシュ.シェイプではなくなっていきます。こちらは上のと同じくGUSTAV GLASSL氏製作の320ですが、 マイナーチェンジが施されているのがお分かりいただけるかと思います。

 サイドのバインディングはそのまま生かされてますが(後にこれも無くなってしまう)、ヘッドのスクリプトは大きくなってます (一部GUSTAV GLASSL製作のアーチトップで、LANG同様メタル・プレートを使ったギターもあるんですが、そちらは最上級モデルにのみ使用されたようです)。

 ピックアップは恐らく最初から付いていたんでしょうね。SCHALLER製の黒いメタルPUプレート。テイルピースとブリッジは、 恐らく後からHOFNER製のを誰かがはめ込んだモノと思われます。




Explorer Standard - Multi-Brilliant-Coloring

 すいません。セミアコです。許して下さい。えー、なんというか、笑うため(笑われるため)に存在するようなギターでやんす。HOPFは60年代のドイツを代表するメーカーのひとつで、数多くモデルを出してます。アーチトップの 分野ではGUSTAV GLASSLというルシアーの協力のもと、多くの素晴らしいギターをリリースしてます。そちらは別項を参照していただくとして、さすがバブルな60年代。変なギターも沢山だしてます。例えばHOPFには「SATURN」という名の セミアコがあり、そちらはビートルズで有名なドイツ/ハンブルクのSTAR CLUBのロゴマークで登場するギターなので、ヨーロッパ中で有名です。同時期にリリースされたこの「EXPLORER」(勿論GIBSONとは無関係です)は、 通常フィニッシュはサンバーストなんですが、こんなハイプでキッチュなフィニッシュのモデルも出てました。

 正確に言葉で表現するのが難しいのですが、トップとバックの、ラミネイト・メイプルの上に張ってあるプラスティック(エンビ?)が、光の角度によってグニャグニャサイケな模様に見える、というアホなフィニッシュです。 触ると表面は細かくギザギザになってます。昭和の子供達が親しんだ、キャラクターもののズック靴なんかの素材に似てます(笑)。マルチ・ブリリアント・カラーというのは師匠NORBERT氏の命名なので、正式ではないかもしれません。デタッチャブル・ネックですし、搭載されたオリジナルのハムも出力はヘタレです。PUはいつか改造しようと思ってます。610mmのショートスケールです。

 カラー以外の特徴は、PUセレクターが「フロント/リア/ミックス」という紛らわしい順序になってる(笑)こと、アームバーが異常に長いこと、エンビ板と木ボディの隙間を埋め尽くす、銀色のセル(これをバインディングと呼ぶのだろうか?)、 すっかり黄色に変色してしまったが、クリアのピックガードも変な付き方(笑)。さらに、アームユニットの上の方に、変な四角い金属が見えると思いますが、実はこれ、ブリッジとテールピース間の間が異様に長いため、どうしてもそこが 共振してしまうのですが、それを抑えるために開発されたミュート(笑)。だったら長いテールピースつけろや!(とツッコミつつも笑いを禁じ得ません)。オリジナルのノブは白いプラスティックなのですが 美観を考え、メタルノブにつけかえちゃいました。

 裏蓋(トップとバックはフタのようにネジ止めされてます)を外すと、アセンブリーが全部丸見えになります。PUの交換が楽そうに思えますが、実は前述の「銀のセル」を元通りにハメるのがひと苦労です。やたらキレイなので、前オーナーは飾ってたんでしょうね。多分。きっと。



Saturn 63 - Natural

 えー、やっと入手しました。これがHOPFのギターで一番有名な、SATURN63というモデルのギターです。ボロくてスイマセン(笑)。別にそんなにはレアなモデルでもないので 根気強く探せばもっといい状態のものがまだまだあるでしょう。筆者的には、このくらいボロ&爆安なのが丁度フトコロの具合的にもがよかったんで、まあいいんですけど。 名前の通り、1963年に発売されたモデルです。

 上にも書きましたが、このSATURN 63というモデルは、マージービート全盛期のドイツ/ハンブルクのSTAR CLUBのロゴマーク(写真右下がそれです)でお目見えしてたおかげで 世界的に有名になったギターです。ドイツ産としてはかなりヒットした類いのギターということになるのでしょう。日本では殆どお目にかかりませんが、世界的には時々みることが出来ます。

 安い、というのもあったんですが、筆者がこれを入手したのは「ナチュラル・フィニッシュ」のせいです。SATURNは、その殆どが3トーン・サンバーストなんですが、 稀に「レッド・サンバースト」と「ナチュラル」があったようです。このギターもリフィニッシュではなくて、オリジナル・ナチュラル・モデルのようです。 ボディ・バックのサンバースト塗装がヘンじゃねーか、とお思いでしょうが(笑)、赤もナチュラルも(勿論サンバースト・モデルも)、ここは全部同じようです。剥がそうかなあ・・・。

 ネックが一度折れたのをリペアしたらしいこと、サウンドホール下部の銀のトリミングパーツ、ボディをグルッと囲むシルバーのバインディングパーツがないことを除けば、 バッチリなギターです(笑)。プラグもドイツ特有の3PIN DINプラグですが、 筆者は変換コネクタを持っているので問題ないです(まあ、そんなヤツは日本には滅多にいないでしょうね。笑)。フルアコ構造で、しかもトップもバックもソリッドだ、という、なんだか無駄に贅沢な(笑)仕様です。 PUを含め、それほど高級な音ではないですが、ロケンローラーにはこの未来的なルックスを含め、再考にキャッチーなギター。世界的に人気もあるので、市場相場は高いですね。筆者も結構お気に入りです。



Saturn 63 - Sunburst ■ 

 上のナチュラルのSATURNは、生産数としても現存数としてもレアな部類に入ることは間違いないのですが、やはり「ヴィンテージ・ジャーマン・ギター」 のジャンルの中で外せないくらい有名なモデルであるのにあのコンディション、というのは、筆者的にもやはり心苦しいものがありました(笑。ボロすぎだよなあやっぱ)。 そんな訳で、最近タマタマビューチフルなコンディションのSATURN 63を結構格安で入手できる機会に恵まれたので、思いきって2本目を買いました(笑)。

 やはり近未来的デザインをウリにするこのモデルですから、サイドのクローム・バインディングは外せません。いやー、あると無いとでは全然印象も違いますね。 他に上記SATURNとの違いを探せば、まずバックの板がセンターマッチングの2ピースに変わっていることが判ります(上のは1枚板)。真ん中に細い継ぎ板が見えますね。 それからテイルピースは、やはりテンションのことを考えたのか、長い仕様のものに変わっています。上の短いタイプを仕様する時は、ホントは「EXPLOLER」の項に見られるような ミュートユニットがないとビビっちゃうんですよね。更に細かいところでは、ピックガードのロゴが白でプリントされていることでしょうか。

 更に、SATURNに限らずHOPFのギター(HOYERやDYNACOD、その他多くのメーカーが採用した技術ですが)で多く見られる、ウルトラ・マルチラミネイトのネックなんですが、 このギターの入手で新しい発見が出来ました。それはネック裏に「PATENTE A EVERSTRAIGHT NECK BY HOPF」という文字が入っていたことです。つまり、 HOPF社はこのネックの構造を「耐久性がある」ということで特許を取っていた、という訳ですね。しかしながら、筆者が各所で書いていますが、この構造でもさすがに 40年も経てば曲がってきます(笑)。トラスロッドというのは、実はそれぐらい優れた技術だということなんでしょうねえ。


 おまけ ■HOPF CARINA■

  実は、HOPFのギターで(一番上のSUPER DELUXEを除けば)一番ビビビときて、最も欲しいギターが、このCARINAというフルアコです。明らかに「SATURNの成功を受けて」「じゃあフルアコ版も出すか」ってカンジで製造されたようですが、殆ど存在しない、ってくらいの数しか製造されてないようです。多分、デタッチャブル・ネックでしょうね。

 左のアコースティック・モデルはドイツのコレクターさんが所有してたモノ、中央のモノクロ写真は「ELECTRO GITARREN」に掲載された、発表当時のカタログ(かなんかに載ったらしい。HOPF社所有の)写真、そして最近当方が入手した、オンボロのHOPF CARINA。ピックアップが死亡してて、木部もクラックがバリバリでした。今は既に木部の修理も終え、当時のピックアップも用意し、あとはそれらをブっこむだけ、という段階です。




Commodore - Gold Sunburst ■  
photo courtesy of Michael Wright / The Different Strummer

 アメリカ在住の、ギター関連の評論家さんで、あの有名な『VINTAGE GUITAR MAGAZINE』(プライスガイドが世界中のバイブルになっていることでも有名ですね)等の雑誌で執筆活動を行っている、 マイケル・ライト氏からコンタクトを頂きました。いわく、「お前のギター、雑誌にのせるからさあ、デカイ写真送ってくれよ。どれって?全部だよ。HPの宣伝してやるからさ。ヨロシクう」  ……そんな訳で、2006年のサッカーワールドカップ(ドイツだとWCではなくてWM。まあどうでもいいですね)の現地観戦を諦めて (ウソ。ホントは仕事の都合でキャンセル)部屋にこもって50本程のギターの撮影会を行いました。その成果は7月か8月発売のVINTAGE GUITAR MAGAZINE誌に載るそうですので、興味あれば読んでみて下さい。

 そのお礼代り、というわけでしょうか、このギターの写真を送ってもらいました。本人は「10本くらいしかジャーマン・アーチトップを持って無い」と仰ってましたが、 HOPFコモドアーという名の、 珍しいギターです。しかも色はオリジナルでカッパーゴールドのサンバースト。恐らく製作はGUSTAV GLASSLかと思われます。ロッド入りネックとIDEAL社製ピックアップを搭載してることからも、 このギターは1960年代の製造だということが判ります。ですが、ギターに関する詳しいことは筆者にも所有者にもあまりわからないままです。何と言っても、あの「Elektro Gitarren〜」にさえ掲載されて無い、 そんなレアなギターだからです。ただ、仕様などから所謂ハイエンドではなくて、ミドルレンジの商品かとは想像されます。このイビツなサウンドホールはHOPFの他のギターにもあったりしますが、 さすがにこの突飛な(笑)ボディ・シェイプは他には存在しません。詳細がわかれば、氏が多分VGM誌にて執筆すると思われますので、それを待ちたいと思います。




Saturn 63 - Sunburst photo courtesy of Eastwood guitars 

 MY RARE GUITARS(クリックでリンクしてます)という激レアなギターばっかりをすげえ展示してるHPがあるのですが、 そこの主宰人であるMIKE ROBINSONさんという人は、とんでもない事業を立ち上げました。世間から眉唾もんで見られている、珍しいビザール・ギターを、片っ端から復刻してしまえ、という、 壮大な企画(笑)を実践してしまったのです。現在EASTWOOD GUITARSというブランドで、AIRLINEのギザギザギターや、 SUPROのギター(グレッチのAstroJetにそっくりなアレです)とか、ROCKETギターやWANDREまで、まさにファン垂涎のモデルを割と安価な価格で提供しています。正直、驚愕の事業な訳です。

 そこがなんと2006年春に、HOPFのSATURNを復刻しました。俺のHPの写真をパクってまで宣伝してることはこの際無問題。その偉業に拍手を送ると共に、MIKE ROBINSONにコンタクトをとり、 このページで紹介する許可をちゃんと貰いました。オリジナルとのスペックの違いは、ロッドが入ったメイプル・ネックであること(当然、この方が楽器として有利な訳ですが)、 ビブラート・ユニットがフロート式ではなくFENDERジャガースタイルのボディ・マウント式のものが使用されていること、ブリッジも直接ボディ・マウントされていること、3PINのDINプラグは廃止され(当然ですね。笑) かわりにキャノン端子を配置し、さらに通常のフォン・プラグ端子も増設していることがあげられます。10万円前後で日本でも入手できます。日本の代理店は、 新潟にあるあぽろんミュージックという、 割と大きなショップ展開をしてるお店がやってますので、興味ある方は楽器屋さんに問い合わせてみて下さい。実際には筆者ままだこの本体を手にしたことはないのですが、パイプ・バインディングやボディの形状他、よく作られてるなあと感心します。 (ちょっとPUが安いカンジの典型的ビザールモノに見えますが、音はどうなんでしょうかねえ。HOPFの白いタイプのPUは結構図太い音がするんですが。)

 余談になります。EASTWOODギターのそういう趣味性は、筆者や世界のビザール・ファンのみならず、ちゃんと有名ミュージシャンからも賞賛されています。写真には黒(! なんとサンバーストの他に、 黒とナチュラルもラインナップされています)の復刻SATURNを抱えるビル・ネルソン(元BeBop Deluxe。この人変なギター大好きです。俺の趣味とちょっとカブります。笑)の写真を乗せましたが。 また、他のEASTWOODギターもアール・スリック(今デヴィッド・ボウイのギタリストやってます)やボズ・ブーラー(元ポールキャッツ、現モリッシーのギタリスト)も使用しています。 CUREのロバート・スミスがビデオでオリジナルのSATURNを使用したりもしてますが、なんだよどれもこれも俺の好きな連中ばっかりだなあ(笑)、とそんなとこからもこのブランドに愛情を感じ始めています。


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