Jazzgitarren - vintage German made archtop guitars

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Royal - Red Sunburst


 FRAMUS(日米ではフラマス、と呼ばれますが、本当はFRAnconian MUSical instruments Co.の略なのでフラムス、のほうが近い)は、ドイツ産ギター、と言われてHOFNERと並んで名が出てくるくらい有名なメーカーなんですが、60年代以降いわゆるビザールものを乱発したせいもあってか、 結構B級メーカーという認知がありますね。ソリッドものやセミアコものは、確かにそういうチープな路線です(笑)。脱線しますが、フルアコものでもBILLY LORRENTOというモデル (BILLY LORRENTO=勿論あの有名なBill Lawrenceさんが作ったギター)なんかは、ヒットしたせいもあってドイツ圏のミュージシャンは「ヴァージン・ギター」としてよく名前があがるようです。

 で、このROYALはFRAMUSが初期に製作(50年代初期〜中期)したアーチトップの最高級モデル。これ以降FRAMUSはガンガンフルアコをリリースしますが、もともと大量生産/安価供給/大量消費を目指したメーカーなので、 質はだんだんと落ちてきてるようです(笑)。このROYALと、同時期に作られたBLACK ROSEというモデルが、FRAMUSアーチトップの2大名作でしょう。

 まず、大胆にえぐられたカッタウェイはFRAMUS独特のデザインですが、後にHOYERがちょっとだけこれをパクったこともあります。トップのスプルースは極厚。7.5mmありました。 サイド、バックのメイプルはバリバリの虎目がでてます。レッド(アイスティー)サンバーストが更に高級感をかもし出しています。FRAMUSにしては大変珍しいエボニー指板、丁寧な作りも相まってなかなかに美しいアコースティックサウンドを奏でてくれます。 かなり綺麗な状態だったことと、ネックが運良く真直ぐなこともあって、かなりお気に入りのギター(安価だった、というのもあるけど)。

 ブリッジを(後のPU取り付けを考えて)メタルパーツに変更した以外、フルオリジナル。ネックはやや細め。でも厚め。ジャーマン・カーブと呼ぶには程遠いけど、そのアーチのカーブはかなりエグイです。セクシーです。 16インチの小振りなボディなので、僕にとっての“SWEET 16”ということになります。KENT ARMSTRONGのPUをつける予定。でも悩むなあ・・・・




Black Rose De luxe (F- Hole)


 そんな訳で、もうひとつのFRAMUS製アーチトップの雄、BLACK ROSE DE LUXEを買ってみました。以前から何度も見かけたことがあったので、 だいたいのスペックやら印象は知っていたのですが、やはりイザ所有してみると、いろいろ発見はあったりします。 まず、このギターはFRAMUS特有のマヌケっぷりが最高な(笑)デカイFホールなんですが、BLACK ROSE DELUXEには鎌型のホール(つまり上のROYALと同じ)のモデルも存在します。 写真や文献で、鎌形の方が紹介されることが多いのですが、多分このFホールのほうがタマ数は多いと思われます。 基本的にスペックは上のROYALと全く同じです。Fホール以外では、ネックのバインディングが (ヘッドストックのバインディングも。こういうのってすげえ珍しいですよね)なのと、 ヘッドがパーロイド模様になっていること、くらいでしょうか。ということで、音はROYALとほぼ同じです。こちらの方がFホールがやたらデカイ分(笑)、若干デカイ音のような気もします。製造は59年(シリアルがこのギターには彫られてて、そこから判別できます)、上のROYALからとって代り、指板はローズに変更されてます。

 さて、このギターにはFRAMUSのロゴが入った黒いピックアップ・プレートが載っかってたんですが、そちらは別項のHOYER/HERR IM FRACKにお下がりして、こちらには(FRAMUSのロゴはないですが)同じくSHCALLER製のメタル・ピックアップ・プレートに衣替えしました。。勿論時代的にハイファイさを求めるのは無謀ですが、ヴィンテージっぽい中域のウォームさがタマラないジャジカルなサウンドを吐き出してくれます。プレートも金属なんで、ノイズにも結構強い、ってのもいいですよね。プレートのケツ(?)の部分は、ちゃんとブリッジ部分と接続するようになっていて、高さを調節できる他、トップと干渉しないようになってます。とはいえ、ジャカジャカ弾けばそれなりに鉄のプレートなんでちょっと共振しますけど、そこがまた独特のサウンドを生み出すのも、結構イカシてます(意図的かどうかは疑わしいですが。笑)。



SL1200 - Brown Sunburst The Norbert Schnepel Collection


 MUSIKKELLER / NORBERT氏から送られてきた、PHOTOコレクションからの御紹介です。上でFRAMUSは「チープな路線」と書きましたが、 まさにその先駆けとなるような、逸品です(笑)。ちょっと見は、ギブソン335タイプのセミアコじゃんか、とお思いでしょうが、右側の写真をご覧頂きたく存じます。 ご覧のように、このギターはとんでもないディープ・ボディのフルアコなのです。単なるダブルカッタウェイのフルアコってのは、ドイツでもROGERなんかで作ってましたし、 日本にも、アメリカにも、そういうのはありますが、ここまでMASSIVEなのはそうそう見かけません(笑)。しかもネックはデタッチャブルときたもんだ。ヒエー。あの本によれば、どうも1969年の1年間にしか製造されてなかったようです。GIBSONのES-150Dという、335のフルアコバージョンでさえ、こんなにゴツくはありません(笑)。

 ピックアップはFRAMUSのオリジナル・シングルコイル。テールピースは多分オリジナルではなさそうです。多分オリジナルは こんなデザインのはずです。多分センターブロックは入ってるんでしょうが、 それにしてもあんな接続で、ネックは大丈夫なのかしら、と心配になります(笑)。いやー、この文章を書いてるウチに、だんだん欲しくなってきちゃいました。でもFRAMUSのことだから、 たぶんショートスケールなんだろうなあ。



TRIUMPH (Electric Upright Bass) - Gold


 あーあー。やっちゃったよ。こんなん買ってるくらいなら、ギターの練習すればいいのに… いいんだ。アップライトベース弾けるようになりたかったのさ。JAZZYな世界にドップリはまったのは、レコードのせいでも、アーティストのせいでもない。このベースのおかげなのさ。おかげで後にはウッドベースまで買っちまうハメに。今更BABY BASSなんて買ってられっかよ。

 昨今はエレクトリック・アップライトが流行してるが、その最も初期の一本。1956年から数年間だけ生産された、この西独FRAMUS製のエレアプは「TRIUMPH」という名前が付けられたが、何故かはしらんが「Bohnenstange」(直訳でBean Pole…豆の枝?なんとなくわかるが、そんな名前つけるかあ?)というドイツ語の名前も存在する。MUSIKKELLER(なんと今でもこのTRIUMPHのピックアップが単体で在庫してるという、恐るべきトコロ)のサイトではこのモデルの黒バージョンを今でも見ることができる。ついこの前までは、ebayでこれのナチュラル・モデルが出てたけど、とんでもない値段が着いたにもかかわらず、RESERVE PRICEにとどかなかったようだ。ボディの金色は、誰かが後から塗ったんだ、と長いこと思っていたのだが、最近サイトで金色の同じモデルを見つけて、この色がリフィニッシュでないと知った。

 オリジナルはヘッドにFRAMUSの地球ロゴがついているハズなんだが、これは消えてしまっている。ピックアップはシングルのマグネティックがフレット・エンドに着いている。完全ソリッド・メイプル・ボディ。60年代にはピックアップが各弦にポールピースのついたものに変更、更に後にはブリッジ部分の金属カバーが外され、同時にブリッジのデザインも変更されたようだ。写真のTRIUMPHは初期モデルのようで、各弦の弦高がそれぞれ6角レンチで調整できるようになっている。金属カバーの横のノブはボリューム。現在なんとかこのベースにピエゾのPUを追加して音をミックスできないものかと思案中なのだが、いかんせん特徴的なブリッジの構造がそのアイデアを邪魔してくれる。ネックがやや反ってしまってるので、ちゃんとしたピッチを奏でるのがちょい難しい。ちなみにこのモデルは1990年代にWARWICKから再発売された。その際は最も後期型のモデルが復刻されたのだが、ブリッジ部は更にヘッポコなモノ(アリアのみたいな、アジャスタブル・ブリッジ)になってしまったようだ。



おまけ & 追記1 FRAMUS / Triumph booklet

 これはネットでの拾い物画像で、現物を拝見したことはないんですが、60年代に欧米でこのアップライト・ベースが発売になった際に楽器店の店頭で配付されたパンフレットです。 赤と黒の2色刷りで、蛇腹になっているようですね。最も初期のスタイルのTRIUMPHが紹介されていることから、50年代後半の印刷物だということが推察されます。
 まず、アウトプット・ジャックは、筆者のベースではフォーンジャックになってるんですが、このパンフのイラストを見るに、当初は1インチのスクリュー・ジャック (スティールギターなんかで今でも時々みかけることができますね)であったであろうことが判ります。足下にあるペダルタイプの物体は、FRAMUSオリジナルの、 なんてこたあないパッシヴのVOLペダルです(笑)。パンフには御丁寧に、ブリッジ部分での高さ調整ロッド穴やら、PU部のポールピース (筆者のモデルにはポールピースはありませんが)で調整できますよ、的な説明があります。TRIUMPHのスケールは4/4フルサイズの106cmです。 筆者のはペイントされてて判らなかったんですが、指板はハカランダなんですねこれ。表紙のオッチャンはジョージ・シアリング・クインテットのジミー・ボンドさんだそうで、 このパンフに推薦文を寄せています。



おまけ & 追記2 FRAMUS Triumph -late model / WARWICK Triumph - Reissue(1990 + 2004)

 FRAMUSは60年代に入ってから、TRIUMPHにマイナーチェンジを施したようで、ご覧の写真左のモデルがその後期バージョン。PUがなんだかゴツいものへと変わり、 ブリッジ部分のエレクトリックサーキットと一体成形になったもようです。ブリッジ・ボックスの縮小に伴い、弦高の調整ができなくなった模様。トーン・コントロールが加わってますね。

  上記でWARWICKの復刻に関して触れましたが、詳細を追記します。WARWICK(ちなみにFRAMUSから息子が独立してできた会社)がこの TRIUMPHを復刻(写真中央のナチュラル・モデル)したのは1990年だそうで、そんときの定価は2990ポンド! アホか! PICK UPはMECという新開発のマグネットで、アクティブ・サーキットの模様。プリアンプも付いてる。/ボディはラミネイト・メイプルだが、ホロー構造になってて、トップはスプルースでしかもカーヴド・アーチ/ ヘッドの溝は、向こう側までくり抜かれている、という、実はまったく新しい構造のようです。フィンガーボードもエボニーになったようです。日本でWARWICKの取り扱いはモリダイラなんですが、 日本での当時の定価は40万でした・・・

 写真右の青いのは、2004年に再びWARWICKが復刻したTRIUMPHで、最近やっとドイツの店頭に並んだモデルです。ご覧のようにきらびやかな(笑)トラ目とカラーリング(4色あるようです) がウリなようですね(笑)。スペック的には基本的に前述のWARWICK再発モデルを踏襲しているのですが、PUがネックエンドに再びマウントされ、更には(時代性なんでしょうけど) ブリッジにはピエゾ・ピックアップがインストールされています。ボディ横のコントロールが増えているのは、このマグネット&ピエゾのブレンド用コントロールですね。
 ボディ・パッドがちょいと豪華になった割には、テイルピースは更に貧相なルックスになってます(笑)。先日モリダイラに、この新しいバージョンのTRIUMPHは日本に輸入されるのか、と聞いたら、 「予定はない。オーダーされたら実費で入荷させます」とのこと。絶望的ですね(笑)。




Framus 60s Guitar Catalogue photo courtesy of Guenther Vogt


 ドイツのギュンター・フォクトさんという方が、FRAMUSの60年代中盤のカタログの写真を送ってくれました。せっかくですので、そのレトロモダンな色彩も楽しいカタログを 掲載しようと思います。上2枚はクリックすれば別ウィンドウで拡大写真をご覧いただけます。カタログ自体は表面フルカラー、中面2色刷りのリーフレット形式なんですが、 飛行機&空のデザインといい、まさに60年代臭バリバリですね。こういうの好きなんですよ。
 表面には多くのエレキギターが掲載されており、セミアコとソリッドがプッシュされていることからも、 ヨーロッパにおいてもポップ・ミュージックに使われる楽器はエレクトリック仕様に移行した時期、というわけです。ただ、それと対照的なのが中面のほうでして、 可愛らしい子供達の写真と共にフォークギター、クラシックギター、バンジョー、コントラバスなんかが掲載されています。つまり、この中面は完全に 学校教材としての楽器、という位置付けなんでしょうね。日本でも例えばYAMAHAは完全にそういう位置付けの楽器のシェアがダントツなのでもわかるように、 この時期のFRAMUSは消費拡大路線をひた走った時期、ということなのでしょう。
 また、フォクト氏は「ギターケースの中にこんなん入ってたよ」という一文と共に、50年代後半と思わしき時代のFRAMUS純正弦のパッケージ写真を送ってくれました(写真右)。 ビリー・ロレント(=ビル・ローレンス)モデル用、をうたってますが、ようはフラット弦のアーチトップ用スティール弦です。




FRAMUS - BUILT IN THE HEART OF BAVARIA by Dr. Christian Hoyer


 世界は確実に、そして迅速に狭くなっています。これは僕、ドン・レッツ(パンクの裏番長)、そしてデュッセルドルフ大学の学長アルフォンス・ラビッシュ先生の共通認識でもあります。 まったく関係のなさそうなそんな3人が、タマタマそんな風に思ってる、ということは本題ではないのですが、世界が狭くなり、あらゆる歴史のアーカイヴ化が加速し、共通の認識を(完璧ではないにせよ)共有できるようになったことは、 間違いなくインターネットの功績なわけです。

 さて本題です。現在FRAMUSの名の会社は既になく、ブランド名は息子さんの経営するWARWICK社が引き継いでいることは上記の通りですが、それまでヨーロッパのイチ・ビザール・ ブランドとしてだけ楽器マーケットに認知されていたFRAMUSは、ネットの隆盛のおかげで世界中にその認知が広まりました。特にビートルズ、ストーンズといったミュージシャンが写真で持っていた楽器が あのFRAMUS社のどんな楽器だったか、というのは、最近になって世界中のロック・ファンに広まったわけです。そんな世間の市況を反映して、WARWICK社はFRAMUSの過去の遺産をアーカイヴ化する事業を、 近年始めました。現在こちらでそのカタログ化されたFRAMUS社の歴史はまとめられているわけですが、 その総本山、framus-vintage.deを運営するクリスチャン・ホイヤー氏(勿論楽器ブランドのHOYERとは関係ないです。一応確認しました。笑)とは何度かメールでやり取りをしたことがあったのですが。 「おい、本書いたんだよ俺。送るからさ、お前のHPに載せろよ」というメールをいただきました。ホエー。そうなの? 興味あるねえ。じゃ送ってくれ。ということになったのです。この本がその本になります。

 まずその重厚なガタイに驚きます。A4変型のデカいハードカバー本で、292頁あります。半分はカラー印刷です。ここでも掲載したように、昔の写真がテンコ盛りです。NORBERTの書いた「Elektro-Gitarren」のように、 楽器1本ずつを紹介したものではないのですが、膨大な当時のカタログ写真、広告/宣材写真等が含まれています。こんな豪華な本をポンと送ってくれたクリスチャンには大感謝ですが、 彼は本気でヴィンテージ・フラムスの復興やアーカイヴ化に熱心な男なので、僕も真面目に紹介せざるを得ません。彼には「よし、わかった。ババンと紹介するから、いくつか写真使わせてくれ」と言った所、 ババーンとフルサイズの写真を多数送ってくれました。そのひとつがこういう貴重な写真 だったりします。これはNYで撮影された、アティラ・ゾラーとタル・ファーロウがフラムスの展示会でセッションしたっていう写真なのですが、そういう類いの写真がこの本には沢山載っています。

 ジョン、ポールといったビートルズの面々、ビル・ワイマンとストーンズの面々を始め、ライトニン・ホプキンス、ジャック・ブルース、ヤン・アッカーマンといったエンドーザー、さらにはジム・ホール、グラント・グリーン、 チャーリー・ミンガスといったジャズの巨人達が、フラムスの宣伝に一役かっているお姿も拝見できます。バンジョーを持った裸の おネエサンの麗しい広告写真も拝めます(笑)。 全て英文の本(ドイツでは勿論独語版も出てますが)ですが、写真としての資料価値が素晴らしい本なので、御興味をもたれた方は一読をお勧めします。 購入はワーウィック社のウェブショップにて可能です。 送料抜きで35ユーロ、となかなかにお手ごろな本です(多分送料は高いけど。笑)。

photos by coutesy of the Framus Museum Markneukirchen/ Germany, www.framus-vintage.de
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