Jazzgitarren - vintage German made archtop guitars |
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おまけ & 追記 ■UNKNOWN (Herrnsdorf?) / DDR Archtop from Norbert Schnepel Collection これは製造元不明のギターなのですが、あまりにも上のPURITYにクリソツなので、ここで紹介しようと思います。これは最近ドイツのMUSIKKELLERで売りに出て、 どなたかがお買いになったのですが、数カ月後eBayで(多分その方が)やっぱり売りに出した、というブツです。東ドイツの製造であることは間違い無く、 ハンドクラフトであることもわかっています。どこにもブランド名らしきものはないのですが、結構いい作りであることは筆者の推察&NORBERTの証言で判ります(笑)。 ジャーマン・カーブやディバイデッド・サウンドホールなんかは上記PURITYとホントにソックリですね。更にネックエンドに仕込まれたシークレット(笑) ピックアップ(出力も、PURITY同様ヒール部分の2又バナナソケット)ってのも同じです。ただ、こちらにはサイドのマルチバインディングやVOL等のアセンブリーは存在せず、 またこのフィニッシュは最近塗り直されたものであることが分かっています(勿論、グローバーインペリアルのペグも後付けです)。テールピースは (別ページのPERLGOLDのカタログにも掲載されていましたが)東ドイツの凡庸パーツですね。なかなか面白いギターです。 恐らく上のPURITYよりは後の、60年代に入ってからの製造だと思われます。 |
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おまけ & 追記 1 ■Herrnsdorf / secret pickup assenbly つーことで、写真を用意しました。これが、HERRNSDORFに限らず、東ドイツのアーチトップに数多見られる、シークレット・ピックアップです。 この写真はたまたまジャンクのアーチトップ(指板が割れてますね)があったので、表裏両方からそのお姿を拝見できるレアは画像です(笑)。 上の写真で、指板の下にのぞいてるのが、マグネットのピックアップ。その下の写真は裏からみたものです。ご覧のように配線は結構原始的。 僕のPURITYのようにピックガードにヴォリュームポットのあるものは、一度回り道してから、このメックのヒール部分に戻ってくるわけですね。 このサイトの各所で見られる東ドイツ製のアーチトップの、ネックのハイポジ部分にフレットが打っていないのは、 こうしたエレキ化も考えられたための仕様だと思われます。シークレットPUにしたければそうできるし、外付けにしたければそれもできる、という訳ですね。 バナナ・プラグ自体は今も容易に入手できるんでいいんですけど、この位置のジャック、ってのは、正直演奏的には困りモンです(笑)。 三番目の写真で判るとおもうんですが、このピックアップはRELLOGというブランドのもので、このメーカーは東ドイツのピクアップの殆どを賄っていた、 と思わしきブランドです。このシークレット型ピックアップの他に、ネックにフローティング・マウントするタイプのピックアップもあります。 また、MUSIMAなんかで採用されていた、SCHALLERタイプのメタル・ピックガード・ピックアップのコピー(笑。MUSIMAの頁のパーロイドのギター参照)なんかも、 このRELLOGが作ったという話です。 一番下の写真はおまけで、上記のPU配線を施されたネックは、この写真のようにボルトオンでボディと接合されるわけですね。 接着はされてません。故に、経年変化に大変弱く、筆者も2本ほどリペアに出して接合をやりなおしました(接着させてしまいましたが)。 |
おまけ & 追記 2 ■Herrnsdorf / Electric Upright Bass photo courtesy of Mikael Jansson 一番上でチョロっと書きましたが、スウェーデンが誇るエレクトリック・アップライト研究家(?)のミカエルから貰った写真です。スゲエ。 HERRNSDORFのエレアプ三種! しかもこれ、金、銀、赤の三色全部パーロイド・ボディですね! ステキです。PERLGOLDの頁で紹介しているエレアプ(名前もELECTRO ARTISTだし、形も同じですね)も、多分HERRNSDORF製なのでしょう。東ドイツの楽器ブランドはそうしたM&A(笑)を繰り返すことで存続していったんでしょうか。 ちなみに右のCDジャケは、ロシア出身のグループ、 ウラルスキー・オールスターズのCDのジャケで、右のベーシストがこのHERRNSDORFのエレアプを使ってるぜ、ということで紹介してます。 |
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