Jazzgitarren - vintage German made archtop guitars

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STANDARD CUTAWAY - Sunburst


 ROGER ROSSMEISLはドイツはおろか世界的に名の知れているLUTHIER(弦楽器製造者)で、ドイツ出身でありながら自社ブランドに飽き足らず、アメリカに渡り リッケンバッカーの創設に参加し(CAPRIなど、後のリッケンの代表的なデザインをもたらしたのは彼)、 アメリカに渡ってフェンダーでは(既にビザールの分類に入りそうな)珍しいセミアココロナドを製作し、ギブソンにも入社し、 モズライトの製品を手掛け(ジャーマンカーブが伝承されてます)と、まさに世界的なLUTHIERだったのです。

 で、このROGERブランド自体は戦前にベルリンで父WENZEL ROSSMEISLによって興された(バカ親振りを発揮して息子の名前をブランド名にした)のだが(彼が手掛けたROSSMEISLという名のブランドもある。)、 戦後もドイツでは父がこのブランドの経営を続け、世界を股にかける息子に負けじと素晴らしいアーチトップを作り続けた(75年没)。戦前から伝承された ジャーマン・カーブと呼ばれる特種なカーブは、ROGERギターに馴染みのない方でも、モズライトのギターを参照していただければその系統がなんとなく推測できるのではないでしょうか?

 このSTANDAD CATAWAYはROGERブランドでは高級モデル(上にはLUXUS CUTAWAY他いくつか上級モデルが存在する)。 掲載ギターはおそらく1950年代前半の製造と思われます。ヘッドの形状やテイルピースから、年代が推測できるのですが、断言はできません。スイマセン。ハンドクラフト・メーカーだったので、同一モデルでも小さなパーツ等の違いはあったりします。 多層のラミネイトで強度をキープしようとしたネックの作りは、ROGERのギターの特徴で、このSTANDARDは珍しくマホガニーを多用したラミネイトになってますね。 ROGERでは上位機首にしか見ることのできないブロックのポジションマークの入ったローズウッドのフィンガーボードは上からラッカー塗装が施されており、その辺のスペックは後にアメリカに渡って RICKENBACKERのギターなんかにそのまま受け継がれていますね。 ペグもこれまたオマヌケな(笑)オリジナル・パーツでして、左右非対称なのは、恐らくリュート等で使用していたものを流用した為かと思われます。 ブリッジは非オリジナルのものに差し換えられてますね。テイルピースはギルドのフルアコに使われているハープフォームのパーツとクリソツですが(笑)、 どちらが先かは筆者には判断しかねます。というか、間違いなくリッケンバッカー社のあの有名なテイルピースはこれを元に製作されたと思われます。

 このギターがROGERの中でも上位機種にあたることは、下のギターと使用されている木材を比較しても、お判りいただけるかと思います。




JUNIOR CUTAWAY - Natural


 こちらも最近入手した、WENZEL ROSSMEISL製作のジャーマン・ビンテージ・アーチトップ。名前はJUNIOR CUTAWAYといいます。 ドイツ伝統の(というか、正直もうドイツのギターには今では見ることはもうないですけどね。笑)ジャーマン・カーブと呼ばれるトップ/バックのカーブが、 この質素なナチュラルのギターに一際異彩を放つキャラクターを加味させていますね。JUNIOR CUTAWAYはROGERのブランドのギターの中で、もっとも多く生産/流通されたモデルなので、 今の市場でもこれを目にすることが一番多いです。

 実はこのギター、恐ろしいことにフルオリジナルでして、なんとピックガードを付けた痕跡さえ全くないというビックラドキドキなミント・コンディションなんです。 塗装はもしかしたらオーバースプレーされたかも知れませんが、日焼けも殆どしてません。勿論PUをマウントした痕跡も、ペグを付け替えた痕跡もありません。ただ、残念なことに、ボディ内部のラベル (直筆のサインの入ったアベル)は何故か失われてしまってますが)。

 ヘッドの形状とロゴマークから察するに、60年代に入ってからの製造、と推測されます。この変な形をしたブリッジはROGERのオリジナル・デザインのローズウッド・ブリッジで、 なんとホロウ構造、中空洞です(笑)。まったくもって信じられないデザインですが、何故か東ドイツでこのROGERのギターのコピーをリリースしていたOTWINというメーカーは このけったいなブリッジまでコピーしています。

 下にさらに登場する同機種と比較してわかるのは、何故かこのJUNIOR CUTAWAYはバインディングが白で(ナチュラル・フィニッシュにはいつも鼈甲色が使われていた)、 更には多層構造のバインディングになっている(下の2つは2層です)ということが、ちょっと特殊なスペックと言えますね。




JUNIOR CUTAWAY - Sunburst


 初めて入手したジャーマン・ビンテージがこれでした。 こっから筆者のバカこの上ないギターコレクションなんていう非生産的行為が始まっちゃったわけですね(笑)。やはり筆者にとっては、「リアル・ジャーマンカーブ」というのは 物凄い魅力がありました(勿論最初に知ったのはリッケンの381なんですが)。モズライト?筆者には眼中にありません(笑)。

 この
JUNIOR CATAWAYは終戦後最初の方に作られたモデルで、ペグ以外はすべてオリジナルです。 実はケースもオリジナルで持っているのですが、これがゴツくて武骨な作りで、失笑させられます(写真にはとってませんが)。ピックアップもROGERのオリジナルで(とは言っても、 製造は恐らく西独のIDEALというブランドだと思われるのですが。ROGERブランドに搭載されたPICKUPには、全てROGERの刻印が入っています)。

超多層構造のネックや、分厚いTOP(サウンドホール部で6mmあります)等、WENZELの特徴を全て備えたこのギター、音はヴィンテージギターなのに重厚で、 古いギターにありがちなカラカラという明るい音ではなく、ローもミッドもしっかり出るアコースティック・サウンドです。まあ、エレキ的な話では、PUがシングルなので、 今っぽいJAZZ風なサウンドは望むべく藻ありませんが、軽快なカッティングなんかにはこっちのほうがいいんじゃねえの?とか思う程、筆者は気に入ってます。




JUNIOR CUTAWAY - Natural


 あーあ、3本目のJUNIOR CUTAWAYでやんす(笑)。しかし、ネックは真直ぐ、 ボディも割れ一切なし、ネックセッティングもバッチリ、そしてトップ/バックの塗装も綺麗なままリフィもなく残されてた、貴重な一本(と勝手に決め込んでいる)。 ROGERは、ジャーマン・フルアコの代表的な存在ともいえるだろう。そしてその代表モデルがこのJUNIOR CUTAWAY。他のモデルはLUXUS CUTAWAY、SUPER CUTAWAY、LUXUS-ULTRA CUTAWAY、 SUPER-ULTRA CUTAWAYなどと、フザけたモデル名ばかりなところもイイカンジですね。ピックアップが付いていた痕跡があるが、入手時には既になくなっていた。その他はおそらくすべてフルアリジナル状態だろう。 上記のサンバースト・モデルと比べて、鳴りはこちらのほうがいい。塗装のせいだろうか? 一番の違いはネックの仕込み角で、実はこのギターは(ブリッジ付近にて)トップ板と弦間の距離が、 なんと40mmはゆうにあるという、ギターの 常識を覆すような仕様(笑)。しかし、それでもなんとネック上での弦高は12F付近で3mmない。自分は弦高を結構高めで演奏するのだが、これ以上あげようとすると、右上のブリッジの写真のように、かな〜りリフトアップ状態になる。

 3本も同じモデルをもってるのに、ヘッドのデザインは全部異なる。ちなみにこのギターのヘッド裏に張ってあるのは、販売した店のステッカーのようだ。ROGER製のペグは、僕は信用してない(笑)のだが、このギターのペグは動作も快調。 ドイツから買ったギターで、こんなに綺麗な状態なのは初めてだったので、それも驚き(笑)。ROGER製の鼈甲バインディングは初めてみたが、結構赤い。



JUNIOR CUTAWAY - refinished


 こちらはどーも謎が多く残る一本。ボディ内部のタグもない。店(MUSIKKELLER)の説明では間違いなくROGERのギターだっつーことなんだが、 同じJUNIOR CUTAWAYでもこうも違うもんか? で色々調べてみた。ボディはナチュラルにリフィニッシュされてるが、これは明らかに最近のお仕事。薄いつや消しラッカーになって、 鳴りはバツグンにいい。上記サンバースト・モデルと比較すれば、ボディの厚さが違う。7mmは薄い。多分塗装とともにトップ/バックとも結構削ったのだろう。そのおかげで僕の大好きなジャーマン・カーブが、 エッジの部分で結構削がれてしまった。比較すればお分かりでしょうが、まるで内堀のような段差ができている。バックも同様。バックの上部にへんな木目が出てしまっているが、 それはリフィニッシュの宿命ですな。更にこのギターはネックも薄く削られていて、まるでレスポールのような握り具合だ。とても50〜60年代のフルアコとは思えない(笑)。

 こちらもROGER製のオリジナル・ピックアップが着いていたのだが、PUからのジャックが難問で・・・詳細は別の機会に譲るが、現在は外してます。ペグはROGERオリジナルなのだが、どーも使い勝手は悪い。 これも取り替えようかなあ。ブリッジはどっかのアリもんを使っているが前述したようにROGERはトップから弦までの距離が異様に長い。通常のブリッジをつけると、 アジャスターのネジをギリギリまで上げて使うことになる。見てくれは、悪い(笑)。テイルピースは、多分HOFNERかHOYERのものをあとから取って付けたのだろう。
 結構ここまで作り込まれると、大抵のギター好きからは反感を買ったりするもんだが、筆者的には全然オッケー。ネックが薄すぎると感じるけど、弾けないことはまったくない。 多分塗装のリフィのおかげで得た鳴りは、オリジナルでは得られなかったであろうから、アタリの一本なんでしょうな。あとはピックアップをどうするか。あーでもピックガードも作らなきゃ。



SUPER CUTAWAY - Natural
photos courtesy of Michael Valentin


 このHPを作ってからというものの「ヘヘッヘー、EBAYで落札したぜヒャッホー、どうだ写真撮ったからお前のHPに載せろよな」みたいなメールをよくいただきます。 その殆どは御要望にお答えできないものばかりなんですが、最近たまたま上記ギターのオーナーさんが丁寧な文章のメールとともに写真を送ってくれまして、 ROGERブランドのアーチトップを整理するのにちょうどいいモデルでもあり、是非載せたいと思えるようなギターだったので、紹介したいと思います。

 ROGERの高級アーチトップは、上(つまり最高級クラス)から順に、SUPER ULTRA CUTAWAY、LUXUS ULTRA CUTAWAYの「ウルトラ」シリーズ、 SUPER CUTAWAYやLUXUS CUTAWAYの「特別」シリーズ、STANDARD CUTAWAYやJUNIOR CUTAWAYの「標準」シリーズに別れます。 これらの下にもフラットトップのフルアコとか、テレキャスみたいな形のフルアコとか、安っちいモデルもあります。 (どうもそれらの安っちいモデルは息子のロジャー・ロスマイスルが作ってROGERブランドで発売したらしいんですが、その過程に関してはちょっと確証はありません)。 それぞれのクラスで、「SUPER」の名が付くものはキャッツアイ・サウンドホールを持つモデルになってます。また、極例外に近い例としてはモデルネームの真ん中に 「SPECIAL」と付いたモデルがあって、それらは(フルボディのフルアコなのに)ダブル・カッタウェイを持つモデル、ということになってるようです。

 こちらのギターはSUPER CUTAWAY。キャッツアイのサウンドホールで、指板はエボニー(インレイはスプリット・ブロックですね)、ブリッジもエボニー、という以外は 他のROGERのアーチトップと基本同じです。テイルピースにあるヘンテコな箱が目に付きますが、これは当時(ドイツに限らず米でも)よくあったエレクトリック・サーキットですね。 ただ、ビックリしたのは(オーナーによれば)このギターは17インチあり、ROGERのギターの中では最も大きなボディのギターだ、とのことです。 ペグはドイツ産高給アーチトップの証、とも言えそうな、金の彫刻入りペグ。ちなみにボディ下に貼ってある小さなステッカーは、発売当時に楽器店が勝手に貼った、お店のステッカーです。 当時のドイツの店はそういうことをよくやったらしくて、僕の持ってるギターにもこういうことがよくあります。
 





 追記です。実は最近、リッケンバッカー社のJOHN HALL氏からメールをいただきました。ビックラしました。 JOHN HALL氏はリッケン社の代表であり、会長さんですから。 ウヒャ〜! 当HPにお誉めの言葉を頂いて恐縮してます(笑)。実は同時に 「ROGERのページの情報のいくつかを訂正をしたい」という、親切なメールでもあったのです。リッケンバッカーとRoger Rossmeislの関係は上記の通りですが、氏のメールを 筆者なりに翻訳してのせます。訂正したい箇所というのは、WENZELの息子、ROGERに関してのところです。

 「ロジャーがウチの工場で働いてた時、彼の下でセミー・モズレイ(当時は見習い同然の初心者だったけど)を使ってたんだ。セミーが後でよく私に言ってたんだが、 ロジャーは自分が関わった楽器には全部ロジャーのクレジットを入れていたそうだ。モズライト(後にセミー・モズレーが興した会社)ではロジャーは働いてないハズだよ。 でも、間違い無くウチの工場の時代にはロジャーとセミーは師弟関係だったけどね」

 ホホー。モズライトの作品は、弟子が師匠のデザインとアイデアをいただいたというわけですか。ロックンロール黄金時代の、隠れたエピソードですね。いい話です。 続きがあります。「ロジャーはリッケン社を離れてからは、入社したのはFENDERだけだよ」>あら?そうですか。 NORBERTの本にはカラマズーでも働いた、とあるんですが、その辺の事実はあまり判りません。

 Roger(息子の方)が作ったギターではやっぱりFENDERのコロナドが有名でしょうね。筆者にとっては、PRIMITIVESというセクシー&キュートな UKギターポップバンドのギタリストが使ってたことで印象深い(写真)んですが、いにしえの(笑)フィル・アップチャーチなんかも使ってます。 まあメジャーなギターなんで、いろいろ他にもいるでしょうが。

 FENDERは、他にもROGER作のアーチトップをリリースしましたが、 そちらは確か11本しか製造されなかったという話です。フルボディで、ジャーマンカーブ付き、でもデタッチャブルネックのモデルです。かなり激レアなブツですが その価値はFENDERのコレクターによって不当に高められてるってのが実状でしょうね。




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